「フードペアリング」をご存知ですか?日本語にすると、「食べ物を組み合わせる」こと。ここでは、ビールの風味、味わいの観点から、ビールと相性の良い料理を特定する方法のことを言います。ビールに合わせて料理を選ぶ、そんな通な飲み方を試してみてはいかがでしょうか?
このページでは、フードペアリングを試す際に大切な、「A・B・C」3か条をご紹介します。
フードペアリングに大切な3か条
「A・B・C」とは?
ビールの強度と料理の強度を合わせる方法。
具体的には、ビールのアルコール度数、色、苦味、酸味などを基準に、さっぱりしたビールにはさっぱりした料理を、濃厚なビールには濃厚な料理を合わせる方法のことを言います。
このバランスがずれていると、ビールの味、もしくは料理の味どちらかが口の中を支配し、他方の味わいが消えてしまいます。バランスが取れると、ビールと料理の両方の味が際立ちます。
ビールと料理の風味や香りに着目し、共通の風味(=架け橋)を持つビールと料理を掛け合わせる方法。
例えば、ビールの原料である麦芽、ホップ、イーストには、以下のような食品の風味が存在している為、同じような風味を持つ料理を合わせることで、ペアリングが完成します。
・麦芽:パン、ナッツ、キャラメル、チョコレート、コーヒー、スモーク
・ホップ:グレープフルーツ、オレンジ、パッションフルーツ、マンゴー、ミント
・イースト:梨、胡椒、桃、バナナ、ヨーグルト、スモーク
共通の風味が多いほど、よりピッタリなペアリングが楽しめます。
ビールの味わいを用いて、料理に存在する一部の食感や味をカットする(=切り取る、和らげる)ことで、料理をより味わいやすくする方法。
具体的には、以下のようなビールの特徴が、料理に含まれる特定の食感や味をカットすることができます。
・炭酸が強いビール:塩味、クリーミーさをカット
・アルコール度数が高いビール:甘くてクリーミーな味をカット
・豊かな口当たりのビール:乾物の食感や、塩辛さをカット
・乾いた口当たりのビール:甘くてクリーミーな味をカット
・苦いビール:甘さをカット
・酸味が強いビール:甘さ、塩辛さをカット
・甘いビール:苦さ、辛さ、塩辛さをカット